一級建築士試験によく出る建築作品

2018年は2点差で不合格、2019年は1点差でまたも不合格となった自分…普通の人なら心が折れて諦めるかもしれないが、目標を達成する為になんとしても今年合格したい!きっと同じようなことを考え、行動している人が必ずいると思います!そんな方々と共に合格する為に、アドバイスや知識を共有し、共に合格するまでを描いていくブログです。※20代の頃、日本全国を旅してきました。添付写真は全て自分で撮影したものです。

環境・設備:間違えやすいエレベーター問題

○一般用エレベーターは、火災時にできるだけ早く安全な避難階に帰着させ、乗客がかごから出た後に、運転を中止する計画とする。(これは回答が○の問題です。)

 

✖️高層建築物の乗用エレベーターは、地震時にできるだけ早く安全な避難階に停止させ、乗客がかごから降りた後に、運転を中止する計画とする。(これは回答が✖️の問題です!)

 

以上2つの問題は、よく間違われる問題です。

 

火災時は、出来るだけ早く避難階に帰着させ、

地震時は、出来るだけ早く最寄階に停止させる。

 

火災時は、避難のためにエレベーターに殺到するとパニックが起きやすく、閉じ込められる可能性があるなど安全な運転が保証されないことから、避難階に呼び寄せて、停止する。

 

地震時は、出来るだけ早くエレベーターを停止して、乗客のエレベーター内への閉じ込めを防ぎ、かごからの安全な避難を図るため、最寄階に停止する。

 

これは間違えて覚えてしまうと混乱するので、自分でもきちんと調べて、しっかりと覚えておきましょう^_^

計画:日本の中世建築

東大寺南大門(1199)

 

奈良時代に創建された門の再建です。

 

二重の門で、外観は2層に見えますが、2階建てではなく、通し柱として上の屋根を支え、下の屋根を側部につけています。

 

天井は吹抜けで、屋根材が見える化粧屋根裏となっています。

 

大仏様(天竺様)の代表例で、柱と貫を用いているなど、シンプルな架構が特徴的です。

 

厳島神社(1241)

 

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宮島の海浜に位置した神社です。

 

自然の美しさと人間が作り出した建築の美しさが相まった建築です。

 

神体山とする宮島の弥山を祀るために作られたとされています。

 

社殿や高舞台、能舞台などが回廊で繋がっていて、本殿は身舎の前後に庇のついた両流造の形式をしています。

 

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吉備津神社(1425)

 

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現存している社殿は、1425年に再建されたものです。

 

本殿と拝殿があり、屋根でつながっています。

 

屋根が特徴的で、入母屋造りの屋根が2つ並んでいて、これを比翼入母屋造と言います。

 

建物基礎部には、土を盛り、漆喰で固めた亀腹と呼ばれるものが作られています。

 

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鹿苑寺(1398)

 

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足利義満が造営した山荘で、北山殿と呼ばれています。

 

北山殿とは、北山文化の代表とされています。

 

北山文化とは、室町時代初期の文化で、武家と公家文化の融合とも言われていて、能楽観阿弥世阿弥水墨画などが有名です。

 

最上層を禅宗様仏堂風、第二層に和様仏堂風、初層に住宅風の建築様式を用いています。

 

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慈照寺(15世紀後半)

 

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慈照寺とは、「俗称で銀閣寺」と呼ばれている建物のことです。

 

写真は観音殿で、2階は禅宗様の持仏堂風、1階は住宅風の建築様式を用いています。

 

ちなみに持仏堂とは、個人が日常的に礼拝するための私的な堂のことをいいます。

 

慈照寺の東求堂には、同仁斎と呼ばれる4畳半の部屋があり、付書院や違い棚が作られていて、茶室の起源と言われています。

 

付書院には障子があり、障子を開けるとその先には美しい風景が広がっていて、開口部は風景を切り取り、まるで掛け軸のように感じられます。

 

円覚寺舎利殿(15世紀前半)

 

舎利殿とは、釈迦の遺骨を祀った建物のことをいいます。

 

裳階と呼ばれる庇のようなものが取り付いています。

 

2層に見えますが1層で、禅宗様の典型の建物です。

 

ちなみに禅宗様とは、禅宗寺院に用いられている様式で、鎌倉時代に中国から禅宗とともに伝わってきたと言われています。

 

建物の特徴としては、

 

・屋根が激しく沿っている

・扇垂木を用いている

・窓・出入口に花頭(火打)曲線を持つ

・柱間に組物を多く詰めて並べる詰組

・海老のように曲がった海老虹梁を使用している

・板を鏡のように平面に並べた平天井である鏡天井になっている

 

が上げられます。

計画:日本近現代の市民サービス施設

こちらは一級建築士試験を受ける上で知っておきたい市民サービス施設をまとめました。

 

どれも覚えておきたい施設ですので、早速紹介します。

 

こちらも一部しか載せていないので、随時更新していきます。

 

藤沢市湘南台文化センター

 

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建築家・長谷川逸子さんの設計です。

 

市民センターや公民館、こども館、市民シアターなどで構成されている複合文化施設です。

 

建物機能の約7割を地下に埋めているので、地上1階は開かれた人工の庭として開かれています。

 

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建物には宇宙儀、地球儀、月球儀、フラードームの4つの球儀が設けられています。

 

人工的に作った森のような空間が作られていて、これは第二の自然というコンセプトで作られているとのことです。

 

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◇すみだ生涯学習センター

 

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文化センター、生涯学習センター、学校教育センターという3つの機能を持った施設です。

 

墨田区生涯学習の拠点として作られました。

 

建物は3つのボリュームがあり、それぞれがブリッジで繋がれています。

 

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外部をアルミパンチングパネルで覆うことで、日除けにもなり、形も一つのボリュームとして感じられるようになっています。

 

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光の教会

 

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安藤忠雄さんの設計で有名な光の教会です。

 

プロテスタントの教会で、直方体の形をした礼拝堂に、斜めに壁が貫入している形が印象的です。

 

礼拝堂の壁には十字形のスリットがあり、光を浴びることで十字架が現れる仕掛けになっています。

 

現在は日曜学校の集会堂が、増築されています。

 

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国立新美術館で行われた展覧会では、実寸大の教会が作られていました。

合格への道3:言い回しに騙されない

環境・設備の問題です。

 

▪️設置工事の接地線には、過電流遮断器を施設してはならない。

 

この問題に答えられるでしょうか。

 

答えは、、、○(マル)です笑

 

実はこの問題、特に知識が無くても答えられる問題です。

 

接地とは、電気器具や屋内配線を保護するための金属管等と大地を電気的につなぐことをいいます。

 

過電流が流れた場合に、事故を防ぐために電流を大地に逃がすために接地しているのに、そこに過電流遮断器を置いてしまったら、事故を防ぐために設置したものを妨害することになりますね。。

 

という具合に、一級建築士試験には、普通に考えたら当たり前なことを、さも難しく記載して惑わす問題が多々見られます。

 

文章問題のいい回しに惑わされないことが大切ですね^_^

計画:日本近現代の展示施設

最近の一級建築士試験では、日本の展示施設について問われることが増えてきています。

 

なので、試験を受ける上で知っておきたい展示施設(1989年以前)をまとめました。

 

こちらも随時更新していきます。

 

神奈川県立近代美術館鎌倉館(1951)

 

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戦後初の本格派近代美術館です。

 

池に面して建てられていて、庭が建物の中心にある中庭型の形をしています。

 

1階はピロティとなっていて、周りの自然を取り込み、開放的な屋外展示場となっています。

 

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東京国立近代美術館(1952)

 

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日本初の国立美術館で、美術館本館は谷口吉郎氏の設計です。

 

耐震補強がされていて、建物メインアプローチの反対側に事務・研究棟をつくり、その部分と既存部分を一体化して行いました。

 

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世田谷美術館(1985)

 

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内井昭蔵氏設計の世田谷美術館です。世田谷区の砧公園の中に作られています。

 

世田谷美術館は、生活空間としての美術館が目指されていて、

 

・公園の樹木より建物高さを抑える

・建築を可能な限りボリュームを分割し、それぞれを廊下でつなぎ、威圧感を与えない

 

という配慮がされていて、周辺環境との調和を重視しています。


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計画:日本近現代の展示施設 2

最近の一級建築士試験では、日本の展示施設について問われることが増えてきています。

 

なので、試験を受ける上で知っておきたい展示施設(1990年以降)をまとめました。

 

こちらも随時更新していきます。

 

水戸芸術館(1990)

 

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水戸市政100周年の記念事業として作られた文化複合施設で、磯崎新さんの設計です。

 

劇場、コンサートホール、現代美術ギャラリー等がそれぞれ独立していながらも一体感を持っているのが、特徴的です。

 

音楽、演劇、美術のそれぞれに対応した文化施設となっています。

 

シンボルタワーは、正四面体を規則的に積み上げてできたもので、高さが100mあります。

 

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丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(1990)

 

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日本でも珍しい駅前にある美術館で、図書館が併設されています。

駅出口の目の前に広がる駅前広場と、美術館前の広場が一体となるようデザインされています。

美術館には門型の庇が設けられていて、庇の下には猪熊弦一郎によってデザインされた巨大な絵画があります。

建物エントランスは、この絵画部分に設けられています。

 

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門型庇の作り出す内部でも外部でもない、中間領域が、訪れる人を巧みに建物へ導いてくれます。


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建築・美術・都市が一体となった景観を作り出しています。

 

八代市立博物館

 

◇潟博物館(1997)

 

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青木淳さん設計の博物館です。

周辺環境を色々な視点から眺められるように、建物内部に螺旋状のスロープが作られています。

 

このスロープ自体が展示室にもなっています。

最上階は展示ホールがあり、コンサートなどが開催されています。


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金沢21世紀美術館

 

地中美術館

 

茅野市民館(2005)

 

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茅野駅に隣接して作られた劇場、音楽ホール、美術館、図書館で構成された複合文化施設で、設計は古谷誠章さんです。

 

建物には駅からのアプローチ部分にスロープが作られていて、図書スペースとして開発されています。


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劇場は780人収容の多機能マルチホールで、様々なジャンルのイベントに使用することができます。

音楽ホールは300人収容のコンサートホール、美術館は常設展示と市民ギャラリーを持っています。

建物中心にあるロビーが、色々な機能を緩やかにつなぐ役割を果たしています。

 

国立新美術館(2007)

 

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黒川紀章氏の設計で、大規模の美術館です。

 

森の中の美術館というコンセプトでつくられていて、波のようにうねる3次元曲線で作られたガラスのファサードが印象的です。

 

ガラスのファサードで覆われた空間は、巨大なアトリウムになっていて、存在する2つの逆円錐形の立体上部は、レストランやカフェとして利用されています。

 

各階の床は二重床になっていて、床吹き出し空調が設けられています。

計画:日本近現代の集合住宅

一級建築士試験では、日本近現代の集合住宅に関する問題も増えてきています。

こちらも今後知っておきたい建築をまとめましたので、紹介します。

掲載する建築はまだ少ないので、随時更新していきます。

 

◇ヨコハマアパートメント

 

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2階建の集合住宅です。2階部分が住戸で、1階部分はピロティとなっています。

 

住戸は田の字型の構成になっていて、それぞれの階段からアプローチできるようになっています。

 

1階のピロティには、キッチンなども設けられていて、住人は共用のリビング、ダイニング、キッチンとしても利用することができます。

 

この空間で、様々なアクティビティが行われることを意図して作られた空間となっています。


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