一級建築士試験によく出る建築作品

2018年は2点差で不合格、2019年は1点差でまたも不合格となった自分…普通の人なら心が折れて諦めるかもしれないが、目標を達成する為になんとしても今年合格したい!きっと同じようなことを考え、行動している人が必ずいると思います!そんな方々と共に合格する為に、アドバイスや知識を共有し、共に合格するまでを描いていくブログです。※20代の頃、日本全国を旅してきました。添付写真は全て自分で撮影したものです。

計画:日本近現代 劇場

一級建築士の試験対策として、知っておきたい建物(日本現代の劇場編)をまとめてみました。

まだ一部しか紹介できていないため、随時更新していきます。

 

京都コンサートホール

 

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平安建都1200年記念事業の一環として、計画・建設されたコンサートホールです。磯崎新さんの設計です。

大小2つのホールがあり、大ホールはシューボックス型、小ホールは六角形の形をしています。

小ホールの下空間は、エントランスホールになっていて、スロープが螺旋状に設けられています。

この建築には、京都の町に見られる様々な比喩が含まれて構成されているとのことです。

ここでは説明しきれませんので、是非とも調べてみて下さい^_^

 

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なら100年会館

 

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奈良市制100周年記念事業の一環として計画・建設された多目的ホールです。こちらも磯崎新さんの設計です。

大・中2つのホールで構成されていて、

大ホールは舞台・客席が様々に変化するステージ機能を備えています。

中ホールは壁がガラス張りの豪華なホールとなっています。

建物はパンタドーム構法という特殊な構法で作られています。

 

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長岡リリックホール

 

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矩形型のシアターと、楕円形のコンサートホール、10室のスタジオで構成され、それらをアルミパネルを張ったRCの無梁板の屋根で覆われたホワイエでつないでいます。

屋根を支える柱がランダムに配置されているのも特徴的です。

 

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計画:日本近現代 教育施設・図書館

一級建築士試験対策として、日本の近現代建築の教育施設・図書館で知っておきたい建物をまとめてみました。

とても素敵な建築が多く、知っていて損はありませんので、それぞれ紹介していきます。

 

公立はこだて未来大学

 

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巨大な箱型の建築で、設計は山本理顕さん。

内部はひな壇状になっていて、ひな壇上部は吹抜けに向けて作られています。

この空間はスタジオと呼ばれ、特に機能を定めておらず、生徒達が自由に活動できるようになっています。

スタジオと研究室はガラスで仕切られているので、とても開放的な雰囲気づくりがされています。

 

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◇武蔵野美術大学図書館

 

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藤本壮介さん設計の図書館です。

平面をみると渦を巻いたような形をしています。渦は本棚になっていて、内部は本の森のようになっています。

渦の中心が受付カウンターになっているので、本を探すときは、放射状に広がっていくことができるようになっています。

 

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多摩美術大学図書館

 

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設計は伊東豊雄さんです。

アーチ状の壁と柱が特徴的な建築です。このアーチ状の壁と柱は、鉄板をつくり、配筋し、それをコンクリートで覆って作られています。

このアーチ状の構造体がカーブし、交差することによって空間が作られています。

床はコンクリートの内部に中空層をつくり、強度を増したRCボイドスラブが採用されています。

1階部分は、敷地内の高低差を取り込んだ作りになっていて、床には緩やかな傾斜が設けられています。

個人的には物静かな空間が印象的で、コンクリートがとても美しい建築でした^_^

 

国立国会図書館関西館

 

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陶器二三雄さん設計の大規模図書館です。

景観に配慮するため、書庫は地下2004階に、閲覧室は半地下と、主な機能は地中に埋められています。

閲覧室は中庭に面していて、天井からは自然光のハイサイドライトが降り注ぐ、開放的な空間となっています。

管理上、利用者と職員の動線を明確に分けています。

 

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せんだいメディアテーク

 

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仙台市図書館、ギャラリー、映像などの活動拠点としての機能を持った公共文化施設です。

建物はチューブと呼ばれる13本の構造体と、7枚の鉄骨フラットスラブで構成されています。

チューブは自然採光を建物内部に取り入れるだけでなく、階段室やエレベーター、設備シャフトなど、垂直の動線を通す役割も担っています。

 

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以上になりますが、ここでは代表的なものしか紹介していないので、随時更新していきます。

計画:日本近現代 建築・保存と再生 2

日本の近現代建築編、第2段です。

こちらも試験対策を行うにあたって、知っておきたい建物を集めましたので、紹介していきます。

 

◇大分アートプラザ

 

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1966年に完成した磯崎新さん設計の大分県図書館を改装し、ギャラリーやアートホール、研修室が集まった複合文化施設に転用された建築です。

 

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打放しコンクリートの外観。壁から飛び出ている正方形型のものは中空梁で、内部には空調ダクトが通っています。

構造・設備・意匠と三役を担っているところが、素晴らしいですね。

 

ロームシアター京都

 

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1960年に完成した前川國男氏設計の京都会館

 

元はホールや劇場を含んだ文化施設でしたが、改修や増築等を行い、2016年にホールやブックカフェ・レストラン等で構成された新しい文化施設となりました。

 

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◇目黒区総合庁舎

 

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生命保険会社の本社屋を、区役所に転用して利用しています。建築家村野藤吾氏が設計しています。

既存の部分は耐震補強し、設備改修等も行っています。

敷地内には高低差があり、本館や別館などが池の周りに設けられていて、憩いの空間となっています。

 

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屋上庭園も開放されていて、区民の憩いの場となっています。

 

自由学園明日館

 

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巨匠フランク・ロイド・ライト氏の設計で、弟子の遠藤新氏が引き継いで設計した木造の校舎建築です。

ライトの特徴であるプレーリーハウスのスタイルを持っています。

耐震補強等も施され、現在ではカフェがあるだけでなく、結婚式やパーティーなども行われています。

 

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◇3331 Arts Chiyoda

 

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こちらは廃校になった中学校を改修して、アートセンターに転用した建築です。

アートセンターは、ギャラリー、オフィス、ショップやカフェなどで構成されています。

 

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以上、保存と再生シリーズです。

 

また、改めて要チェックの建築が見つかりましたら、更新します。

 

計画:日本近現代 建築・保存と再生

現在では、日本の優れた近現代建築を保存し、再活用する動きがさかんに行われています。

一級建築士試験でも、出題される可能性が高い問題です。

そこで保存して再活用している建物で、知っておきたい建物をまとめましたので、それぞれ紹介していきます。

※ここに掲載している建物は、全て私の方でうかがい、撮影したものですので、上手下手はご容赦ください笑

 

◇倉敷アイビースクエア

 

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岡山県倉敷市にある倉敷紡績所の工場を、現在では改修し、ホテルや文化施設として再利用されています。

レンガ積みの外壁や、瓦葺のノコギリ屋根が印象的です^_^

 

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サッポロファクトリー

 

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サッポロビールの工場を保存しながら、大規模な複合商業施設として開発されています。

歴史的な赤レンガ建築です。写真のような大型のアトリウムが作られていて、保存されている煙突や複数の施設をつなげる役割を果たしています。

 

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横浜赤レンガ倉庫

 

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赤レンガ倉庫は、明治〜大正時代にかけて保税倉庫として使用されていました。

鉄骨造のベランダや、エレベーター、避雷針など、当時の最新技術を用いて作られていたそうです!

現在は文化施設や、商業施設として利用されています。ちなみに2棟あります。

 

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金沢市立玉川図書館

 

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大正時代に作られたたばこ工場を保存し、新築の建物と一体化して作られた図書館です。

↑写真部分は新築された図書館の中庭で、赤レンガが床に敷き詰められています。中庭に向けてガラス張りとなっています。

 

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◇北区中央図書館

 

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明治時代、砲兵工場として使用されていた赤レンガ倉庫を、図書館に転用し、増築した建築です。

赤レンガの外壁はRCで補強されています。内部では、屋根を支える鉄骨トラスや、鉄骨ラチス構造の柱を保存しながら、見せるよう計画されています。

 

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敷地は公園と隣接していて、公園からは赤レンガ倉庫を眺めることができます。

 

◇東京駅丸の内駅舎

 

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建築家辰野金吾氏によって設計された駅舎です。

赤レンガのファサードで、白い石で作られた水平・垂直ラインが特徴的です。

2000年に特例容積率適用地区が創設されたことから、未利用の容積を周辺の建物に売却・移転することで、保存・修復費用を捻出し、2012年に復原されています。

 

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国立国会図書館 国際子ども図書館

 

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明治39年に作られた帝国図書館を保存し、改修された建築です。

設計は安藤忠雄さんで、エントランスのガラスボックスが挿入したような外観が印象的です。

道路裏側には広場があり、ガラス張りのラウンジが新設されています。ラウンジからは、レンガ張りの外壁を眺めることができます。

構造は免震構造となっています。

 

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↑ラウンジ空間


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↑建物裏側にある庭より

 

以上、日本の近現代建築の保存・再生をテーマにした建築編です。

ここに記載したのはほんの一部なので、是非ともご自身で調べてみてください!

施工:建設業法関連の金額の内容を整理する

毎年狙われる問題、それが建設業法の金額関連の問題です。以下、紛らわしいものをまとめてみます。

 

特定建設業者は、発注者から直接建設工事(公共工事を除く。)を請け負った場合、当該建設工事を施工するために締結した下請契約の請負代金の額が、建築一式工事である場合は6,000万円以上、その他の工事では4,000万円以上となる時は、施工体制台帳を作成し、工事現場ごとに備え置かなければならない。

なお、公共工事においては下請契約の請負代金の額にかかわらず、施工体制台帳を作成し、工事現場ごとに備え置かなければならない。

 

公共性のある施設もしくは工作物または多数の者が利用する施設もしくは工作物に関する重要な工事で、工事1件の請負代金の額が3,500万円(建築一式工事の場合は7,000万円)以上のものには、工事現場ごとに、専任の主任技術者または監理技術者を置かなければならない。

 

発注者から直接建設工事を請け負った特定建設業者は、下請契約の請負代金の総額が4,000万円(建築一式工事は6,000万円)以上となる場合は、監理技術者を置かなければならない。

なお現場代理人、主任技術者(又は監理技術者)及び専門技術者は、これを兼ねることができる。

 

建設業法関連は金額が変えて出題されることがあるので、よく注意して覚えて下さい!

合格への道2:習慣が人をつくる

仕事をしながら勉強もするのは大変ですね。

特に建築業界は、油断するとすぐ夜中になってしまうので、必ず勉強の時間を確保しましょう。

オススメは、

  「朝、勉強すること」

                  です。

朝は頭が冴えているので、頭に入りやすく集中できます。私は朝早く起きて、30分以上法規の問題を解くようにしています。

そして勉強のやり方で重要なのは、休みに10時間勉強するより、毎日1〜2時間勉強する方が予習復習できるので、はるかに効率がいいです。

ただ、人には向き不向きもあるので、自分はどんな勉強法が向いているかは自分で考えてみるのも大切なので、よければ参考にしてみてください。

施工:クリティカルパスとトータルフロート

工程管理のクリティカルパスとは、工事の開始から終了までに至るパスのうち、所要時間の最も長く、作業の全余裕(トータルフロート)が最小のパスをいう。

施工攻略する上で、カタカナ文字が出てきたら、この言葉の語源である言語を調べてみると覚えやすいです。今回は英語です。

クリティカルは、「危機的な、批判的な」という意味があり、転じて「重大な」という意味で使われることもあります。

パスは「経路」という意味なので、クリティカルパスは「重大な経路」となります。

重大な経路なので、余裕が少なく時間もかかる。

トータルは「全体の、統計の」という意味で、フロートは「浮く、浮かぶもの」という意味があります。

トータルフロートは「全体で浮かぶもの」というニュアンスで覚えれば、「作業の全体で浮かぶ余裕」のことをいうんだなと結びつけられます。

こうやって考えれば覚えやすいかもしれません。