計画:日本近世の建築
◇姫路城(1608)
姫路城は、小丘を巧みに利用して構築された平山城です。
平山城とは、平野の中にある山や丘に築かれた城のことで、城からは周りの街並みを見渡すことができます。
敵の到着を遅れさせるため、大天守までの道は大きく屈曲していたり、石垣を作り投石などの仕掛けを施すなど、防御に対する工夫を随所に見ることができます。
外観には入母屋造や唐破風、破風などが見られ、外壁は白く塗られています。
その姿は優美に翼を広げる白鷺のように見えることから、白鷺城とも呼ばれています。
◇清水寺(1633)
本堂は傾斜地に沿って建てられていて、飛び出している舞台部分を、束柱とそれらを繋ぐ貫と呼ばれる水平材で組まれた格子状の構造体で支えています。
本堂は、9度の火災を経て、江戸時代初期の1633年に再建されたもので、懸造の代表例とされています。