計画:日本の古代建築
聖徳太子が建立した寺院です。西院伽藍は7世紀後半〜8世紀初め頃に作られ、南に中門、東に金堂、西に五重塔、そしてこれらの背後に見えるのが大講堂です。周囲は回廊に囲まれています。
↑こちらは金堂です。最古の木造建築で、屋根は重層入母屋造りの本瓦葺きです。初層には裳階という庇のような構造体がついています。
↑こちらは回廊の柱と連小窓です。
◇唐招提寺金堂
759年に鑑真により創立された建築です。
写真は金堂で、中心的な仏堂です。全面に庇が大きく出ています。
前面一間通りが吹き放しの空間になっていて、柱がどっしりと立てられています。
寄せ棟屋根で、屋根上部に棟飾りがあります。
派手さは抑えられていて、シンプルな外観ですが、近くに寄って見てみると、壮大さが伝わってきます。
◇平等院鳳凰堂(1053)
藤原頼通によって建立された阿弥陀堂は、全体像が翼を広げた鳥のようにも見えます。
真ん中が中堂で、裳階をつけています。
左右にあるのが翼廊、背後にあるのが尾廊で、外観だけでなく、平面も翼を広げた鳥のような姿をしていることから、鳳凰堂と呼ばれたと言われています。
修験道の道場として、険しい山中に営まれた寺院です。
役の行者が、建物を崖に投げ入れたように見えることから、投入堂と呼ばれています。
崖の窪みに建てられた懸造りの建築です。
周りの風景に巧みに溶け込んでいるあたりが、とても素晴らしいです。