計画:日本近現代 教育施設・図書館
一級建築士試験対策として、日本の近現代建築の教育施設・図書館で知っておきたい建物をまとめてみました。
とても素敵な建築が多く、知っていて損はありませんので、それぞれ紹介していきます。
巨大な箱型の建築で、設計は山本理顕さん。
内部はひな壇状になっていて、ひな壇上部は吹抜けに向けて作られています。
この空間はスタジオと呼ばれ、特に機能を定めておらず、生徒達が自由に活動できるようになっています。
スタジオと研究室はガラスで仕切られているので、とても開放的な雰囲気づくりがされています。
◇武蔵野美術大学図書館
藤本壮介さん設計の図書館です。
平面をみると渦を巻いたような形をしています。渦は本棚になっていて、内部は本の森のようになっています。
渦の中心が受付カウンターになっているので、本を探すときは、放射状に広がっていくことができるようになっています。
◇多摩美術大学図書館
設計は伊東豊雄さんです。
アーチ状の壁と柱が特徴的な建築です。このアーチ状の壁と柱は、鉄板をつくり、配筋し、それをコンクリートで覆って作られています。
このアーチ状の構造体がカーブし、交差することによって空間が作られています。
床はコンクリートの内部に中空層をつくり、強度を増したRCボイドスラブが採用されています。
1階部分は、敷地内の高低差を取り込んだ作りになっていて、床には緩やかな傾斜が設けられています。
個人的には物静かな空間が印象的で、コンクリートがとても美しい建築でした^_^
陶器二三雄さん設計の大規模図書館です。
景観に配慮するため、書庫は地下2004階に、閲覧室は半地下と、主な機能は地中に埋められています。
閲覧室は中庭に面していて、天井からは自然光のハイサイドライトが降り注ぐ、開放的な空間となっています。
管理上、利用者と職員の動線を明確に分けています。
仙台市図書館、ギャラリー、映像などの活動拠点としての機能を持った公共文化施設です。
建物はチューブと呼ばれる13本の構造体と、7枚の鉄骨フラットスラブで構成されています。
チューブは自然採光を建物内部に取り入れるだけでなく、階段室やエレベーター、設備シャフトなど、垂直の動線を通す役割も担っています。
以上になりますが、ここでは代表的なものしか紹介していないので、随時更新していきます。